大切な人を大切にする事が、人を大切に出来ていないということはないか。
## 大切にしているつもりが、誰かを傷つけていないか
私が20代の頃、薬局に勤めていた時に、今でも忘れられない出来事があります。
ある懇親会の席でのことです。
その会には、私がとてもお世話になっている方が参加されていました。
その方が真正面に座っておられたので、私は真っ先にその方のところへ行き、お酒をお持ちしました。
「いつもお世話になっています」
「ありがとうございます」
そんな気持ちで、私はその方を大切にしたつもりでした。
そして、しばらくして自分の席に戻りました。
翌日、私の師匠からこう言われました。
「君には、がっかりした」
私は驚いて、
「何がいけなかったのでしょうか」
とお聞きしました。
すると師匠は、こう言われました。
「君は、自分が大切にしたい人だけを大切にしていたよね」
そして続けて、
「その周りの人たちを見ていましたか」
と言われました。
もしかしたら周りの方々は、
「次はこちらにも来てくれるかな」
と思っていたかもしれない。
だけど、私はその方だけにお酒をお持ちして、そのまま自分の席に戻ってしまった。
私は、自分では感謝の気持ちを表したつもりでした。
大切な人を大切にしたつもりでした。
でも、その行動は、周りの人にとっては、
「自分たちは大切にされていない」
「自分たちは見られていない」
と感じさせるものだったのかもしれません。
その時の言葉は、今でも私の心に残っています。
私たちは、目の前の人を大切にしようとします。
自分が感謝している人、信頼している人、お世話になっている人を大切にしたいと思います。
それは、とても大事なことです。
けれども、その一方で、
「その大切にする行動が、周りの人に壁を感じさせていないか」
「誰かに、私は大切にされていない、と感じさせていないか」
という視点も、忘れてはいけないのだと思います。
すべての人を同じように幸せにすることは、簡単ではありません。
時には、知らないうちに誰かを傷つけてしまうこともあります。
それでも、
「自分の行動や言葉は、周りの人にどう届いているだろうか」
「大切にしているつもりが、誰かを置き去りにしていないだろうか」
と立ち止まることは、とても大切だと思います。
大切な人を大切にする。
それと同時に、その周りにいる人にも心を配る。
目の前の一人を大切にしながら、
その場にいる人たち全体にも、あたたかいまなざしを向ける。
それが、本当の意味で人を大切にするということなのかもしれません。
皆さんはどうでしょうか。
自分の言葉や行動が、
誰かに安心を届けているか。
誰かに壁を感じさせていないか。
誰かを置き去りにしていないか。
私自身も、今一度、心に置いて行動していきたいと思います。
(2026/05/29)
## 大切にしているつもりが、誰かを傷つけていないか
私が20代の頃、薬局に勤めていた時に、今でも忘れられない出来事があります。
ある懇親会の席でのことです。
その会には、私がとてもお世話になっている方が参加されていました。
その方が真正面に座っておられたので、私は真っ先にその方のところへ行き、お酒をお持ちしました。
「いつもお世話になっています」
「ありがとうございます」
そんな気持ちで、私はその方を大切にしたつもりでした。
そして、しばらくして自分の席に戻りました。
翌日、私の師匠からこう言われました。
「君には、がっかりした」
私は驚いて、
「何がいけなかったのでしょうか」
とお聞きしました。
すると師匠は、こう言われました。
「君は、自分が大切にしたい人だけを大切にしていたよね」
そして続けて、
「その周りの人たちを見ていましたか」
と言われました。
もしかしたら周りの方々は、
「次はこちらにも来てくれるかな」
と思っていたかもしれない。
だけど、私はその方だけにお酒をお持ちして、そのまま自分の席に戻ってしまった。
私は、自分では感謝の気持ちを表したつもりでした。
大切な人を大切にしたつもりでした。
でも、その行動は、周りの人にとっては、
「自分たちは大切にされていない」
「自分たちは見られていない」
と感じさせるものだったのかもしれません。
その時の言葉は、今でも私の心に残っています。
私たちは、目の前の人を大切にしようとします。
自分が感謝している人、信頼している人、お世話になっている人を大切にしたいと思います。
それは、とても大事なことです。
けれども、その一方で、
「その大切にする行動が、周りの人に壁を感じさせていないか」
「誰かに、私は大切にされていない、と感じさせていないか」
という視点も、忘れてはいけないのだと思います。
すべての人を同じように幸せにすることは、簡単ではありません。
時には、知らないうちに誰かを傷つけてしまうこともあります。
それでも、
「自分の行動や言葉は、周りの人にどう届いているだろうか」
「大切にしているつもりが、誰かを置き去りにしていないだろうか」
と立ち止まることは、とても大切だと思います。
大切な人を大切にする。
それと同時に、その周りにいる人にも心を配る。
目の前の一人を大切にしながら、
その場にいる人たち全体にも、あたたかいまなざしを向ける。
それが、本当の意味で人を大切にするということなのかもしれません。
皆さんはどうでしょうか。
自分の言葉や行動が、
誰かに安心を届けているか。
誰かに壁を感じさせていないか。
誰かを置き去りにしていないか。
私自身も、今一度、心に置いて行動していきたいと思います。
(2026/05/29)