5月7日(金)
アメリカのピッツバーク大学付属病院で、緩和ケアの専門医をしている白井さんというドクターがいます。
ご縁があり、時々話しています。
かなり以前の投稿なのですが、
医学新聞に投稿したという話しをお聞きし、原文を頂きました。
研修医、というところを、私たちは、私たちに合う言葉に変えると、
私たちにも使えるなと思うので、
少しずつ、シェアーしていきます。(長文だと・・・読みにくいだろうか・・
それとも、長文でも、全文がいっぺんにある方が良いだろうか・・・)
ちょっとずつ、出していきますね。
以下(4分の1です)
教え上手,教えられ上手になるには?
白井敬祐(ピッツバーグ大学附属SHADYSIDE病院内科レジデント)
■教えられ下手で損してませんか?
夏休みになると多くの学生さんが見学に来られるのですが,教えていて楽しい人と,教えにくい人がいることに気がつきます。
そうなると自分のことは棚に上げて,あの子はここがいいねとか,あいつはあそこがbadだとか,好き勝手な論評が研修医室でははじまるのです。
はたして自分たちは教えられ上手な研修医だろうか? 思わず教えたくなるような研修医だろうか? 教えられ下手で損していないだろうか? そう考えたのがことの発端です。
教え方について,うまいと感心したり,へただと文句を言うのも楽しいですが,教え上手を求めるなら,教えられる側としても,教えられ上手になるための努力が必要だと気づいたのです。
教えられ上手って?
では,いったい教えられ上手とは,どんな人をさすのでしょうか?
抽象的ですが,上手にフィードバックを受けることのできる人だと考えます。
アメリカ研修中,エクスターン先の病院で独自に作っていた,ホチキスでとめられただけの小さなマニュアル『プリセプターハンドブック』によると,フィードバックとは,学ぶ人が同じような状況で今後もっといいパフォーマンスができるように,学ぶ人の今の状態を的確に表現してあげることだそうです。フィードバックは指導医からだけではなく,同僚,看護師,患者さん,あらゆる人から受けることができれば最高です。自分が気づかないところも,周りの人が教えてくれる状況を作り上げられるからです。
僕は,「ていねいな対応をする医者になる」ということを当時目標にしていたので,「ちょっとでも僕がえらそうだと気づいたら何でも言ってください」と看護師さんにことあるごとにお願いしていました。
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